外反母趾は『間違った歩き方』という生活習慣により足が退化し、足本来の機能が損なわれることで発症する、いわゆる足の生活習慣病です。
そのため、 テーピング・サポーター・インソール・外反母趾対策の靴などを使用しても、歩き方が変わらなければ「痛み」や「変形」の根本的な改善はできません。
当研究所では、患者様の歩き方のクセをお調べして、一人ひとりに最適なオーダーメイドの改善プログラムを提供いたします。
足のトラブルに悩む一人でも多くの方に『正しい歩き方』を身に付けていただき、痛みのない足でこれからの人生を楽しんでいただきと考えています。
まず初めに、問診と検査から患者様の現在の歩き方をお調べいたします。また、実際に歩いていただき、ビデオ撮影を用いた歩行分析を行います。
次に、モニターやipadなどを使用して「正しい歩き方」と「患者様の歩き方」を比較して見ていただき、改善点の解説をいたします。
その後、患者様に合わせた最適な歩行改善指導をマンツーマンでおこなっていきます。
歩行練習後に再びビデオ撮影を行い、改善効果を確認します。
動画を取り入れたわかりやすい指導と、正しい歩行をサポートするためのエクササイズで、その方に合わせた歩行指導をいたします。
また、悪い癖が戻らないように定期的な歩行チェックをさせていただきます。
最初に「指の浮き具合」「親指の曲がり・反り」「親指付け根の太さ」「指関節の動き」「タコ・魚の目」「横アーチ」「偏平足」「ハイアーチ」「足関節の柔軟性」など、足の状態をチェックします。
次に立った状態で「指の浮き」「つま先の向き」「肩と骨盤の位置関係」「重心」などのチェックを行います。
最後に歩いていただき「踵の着き方」「つま先の向き」「足首の角度」「歩幅」「膝の曲がり」「重心移動」「頭、骨盤の位置」「指の力加減」「足裏の体重移動」などのチェックをおこないます。
歩行改善指導は院内で、個別に行います。
まず正しい歩き方である『ゆりかご歩き®』を実際に見ていただき、次に同じように歩いていただきます。その都度、問題点などを指摘改善いたします。
また、『ゆりかご歩き®』を効率よく行うサポートとして、足の「リハビリトレーニング」や「バランス改善トレーニング」も合わせて指導いたします。
指の筋力が衰えている方や痛みの強い方には、歩行の補助としてテーピングを行う場合もございます。
前述した通り、外反母趾の変形は、「間違った歩き方」により足が退化することで筋力が衰えるためにおこります。『ゆりかご歩き®』を身に付けると、足裏の接地面が、「踵」→「足裏」→「足指」と、ゆりかごの動きのように移動するため、体重移動も「踵」から「足指」へとスムーズに移行します。この動きにより、指で体重を支えながら歩く習慣が身につくと足の筋肉が鍛えられ、軽度から中度の変形であれば改善が可能となります。
また、歩き方を改善することで、変形の一因である、親指側面にかかっていた地面からの圧力もなくなります。
『ゆりかご歩き®』によって体重は指の先までスムーズに移動するようになるため「親指の付け根が地面に叩きつけられる」「親指の付け根で常に体重を支え続ける」といったストレスがなくなります。
また、足をねじるように歩く習慣がなくなるため、歩くたびに親指の付け根(特に側面)に受けていた靴からの過剰な圧迫からも解放され、痛みが改善していきます。